ウェイトベンチを選ぶとき、どのベンチをえらべばいいのか迷っていませんか?
この記事では、6種類のMBCオリジナルベンチそれぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説し、あなたにピッタリのベンチが見つかるようサポートします。
MBCオリジナルベンチの比較表と、各ベンチの解説

フラットな固定式シートを備えたシンプルな多目的ベンチです。
メリット
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軽さと安定性のバランス
四本脚で角度調節機能を持たない構造は、軽量でありながら安定性に優れています。
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頑丈なシンプル構造
可動部がないため故障しにくく、メンテナンスも容易です。また本体重量も軽め(約16kg)で移動や設置が楽に行えます。
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リーズナブル
構造が簡素なぶん価格が抑えられており、アジャスタブルベンチと比べて安価です。
デメリット
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用途の限定
背もたれの角度を変えられないため、フラット(水平)でしか使えません。インクライン(上向き傾斜)やデクライン(下向き傾斜)の種目はできず、トレーニングのバリエーションが限られます。
こんな人にオススメ
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フラットベンチプレス中心のトレーニングをする人 – 安定した台でベンチプレスを行いたい人に向いています。
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シンプルで安価なベンチが欲しい人 – 初心者や予算を抑えたい方、まず基本的な種目だけ行えれば十分という場合に最適です。
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ベンチを頻繁に移動させる人 – コンパクトで軽いため、容易に持ち上げて移動できます。
高重量でのベンチプレスでの使いやすさを重視したフラットベンチです。他のベンチよりパッドが厚く、フレームも極太で非常に頑丈な作りです。
メリット
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ベンチプレスに特化した抜群の安定感
重量級のスチールフレームと厚手のパッドにより、高重量でのベンチプレスで抜群の安定感と使いやすさがあります。片側一歩足のフレームもベンチプレスでの使いやすさを向上させます。
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快適性と方の保護
広く厚いパッドが背中のアーチ作りをサポートし、ベンチプレスでの肩関節への負担を軽減します。
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競技練習に最適
高重量でのベンチプレスでの安全に行えるため、パワーリフティングやベンチプレス競技に出場する人が自宅で公式さながらのトレーニング環境を再現できます。
デメリット
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重量・サイズ
重く大きいため持ち上げての移動は難しくなります、移動用のホイールとハンドルが付いていますが、床に段差がある場所では移動させづらくなります。
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価格が高い
頑丈なフレームと分厚いパッドは高コストで、フラットユーティリティベンチより高価です。
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用途の限定
フラット専用で角度調節ができない点は通常のフラットベンチと同様です。三本脚構造はベンチプレスには有利ですが、横方向への安定性は低下するためダンベルローイングなど種目によっては安定性の低さを感じる可能性があります。
こんな人にオススメ
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パワーリフティング競技者・ベンチプレス上級者:大会仕様の環境で練習したい人や、ベンチプレスにおいて最大限の安定を求める人。
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ヘビートレーニー:100kg超のバーベルベンチや重量級ダンベルプレスを日常的に行うなど、器具に最高の強度と安定性を求める上級トレーニー。
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本格的な器具を求めるホームジムユーザー:自宅でも競技ジムさながらの本格的なベンチプレス設備を揃えたい人にも最適です。
パッド角度を調節できるアジャスタブルベンチの中でも、軽さとコンパクトさを重視したタイプです。
メリット
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省スペースで取り回しが良い
軽量なので移動や片付けが可能で、初心者や女性にも使いやすく、ホームジムやプライベートジムでベンチを頻繁に動かすといった用途に適しています。
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多彩な種目に対応
背もたれ角度を変えることで、フラットベンチではできなかったインクライン系の種目(インクラインベンチプレスやショルダープレスなど)にも取り組めます。1台で複数の角度に対応できるため、トレーニングの幅が広がります。
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手頃な価格帯
大型のMBCアジャスタブルベンチやデクライン機能を備えたMBC FIDアジャスタブルベンチに比べると価格がリーズナブルになります。
デメリット
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安定性の不足
軽量ゆえに高重量使用時には重いアジャスタブルベンチと比較してベンチ自体が動いたりぐらつきやすい傾向があります。ワイドフロントフットではその点が改善されていますが、それでも一回り重いMBC FIDアジャスタブルベンチやMBCアジャスタブルベンチの安定性には及びません。
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ヘビーユースには向かない
小型化・軽量化しているため、不特定多数の利用者がある大型商業ジム・競技者向けジム・プロアスリート向けジムのような極限の耐久性を求められる環境での使用には向きません。
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非常に大柄な人には向かない
身長190cmくらいまでの人の利用を想定したシートサイズになっており、それ以上背の高い人が使うとシートから頭がはみ出す可能性があります。
こんな人にオススメ
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身長190cm以下の人:シートサイズに収まる身長190cm以下の人に適しています。
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女性や初心者の多いジム:コンパクトで移動や調整も簡単なので、女性や初心者でも扱いやすいです。動かしやすいため自重トレーニングやストレッチの補助などソフトな運動にも活用できます。
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極端な高重量を扱わない人:軽~中重量でのトレーニングを行う人に適しています。扱いやすく、必要十分な機能を備えているため、最初の一台に向いています。
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スペースに限りがある人:スペースに制限のあるホームジムやプライベートジムでも取り回しや収納がしやすく、使用時以外も部屋を広く使えます。
FIDとはフラット、インクライン、デクラインの略で、より多用途に使用できるタイプのアジャスタブルベンチです。
メリット
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全角度対応の汎用性
フラットベンチで行うベンチプレスのような種目から、上部胸筋や方を狙うインクライン種目、下部胸筋や腹筋を鍛えるデクライン種目まで、この1台でこなせます。様々な角度から筋肉を刺激できるため、自宅でできるトレーニングの幅が最大限に広がります。
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腹筋やノルディックハムにも活用可能
傾斜角をつけてのシットアップ(腹筋)台や、ノルディックハムの台としても使用でき、足を固定するフットキャッチによりデクライン状態でも身体を安定します。
デメリット
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重量が増す
デクライン機構やフットキャッチにより、同等クラスのアジャスタブルベンチより本体重量が重くなります。
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価格が高め
構造が複雑になるぶん価格も上昇します。ローラーや追加調節機構の分だけコストがかかり、フラットベンチはもちろんシンプルなインクラインベンチに比べても高価な傾向があります。
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不要な人にはオーバースペック
デクライン種目や腹筋運動を行わない人にとっては、これらの機能は宝の持ち腐れになります。
こんな人にオススメ
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デクラインベンチを行いたい人:デクラインベンチで胸の下部までバランス良く鍛えたいトレーニーや、様々な角度で筋刺激を与えたいトレーニー。
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腹筋やノルディックハムを行いたい人:通常のインクラインベンチでは行えないこれらの種目を取り入れたい人。
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ホームジムを充実させたい人:予算とスペースに余裕があり、1台で可能な限り多くの種目に対応できるベンチが欲しい人。
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パーソナルトレーナーや複数人利用:様々なクライアントのニーズに合わせたいトレーナーや、家族など複数人で異なる目的のトレーニングをする家庭にも、有用な万能ベンチと言えます。
商業用ジムやアスリート向け施設にも適したヘビーデューティ仕様の大型アジャスタブルベンチです。
メリット
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最高クラスの安定性
MBCオリジナルベンチの中でも最も大きく重いベンチであり、最大の安定性を実現する四本脚設計となっているため、あらゆる角度でほとんどグラつきがありません。大柄なトレーナーが重いダンベルやバーベルでトレーニングを行っても安心です。
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頑丈でヘビーユース向き
フレームが太く頑丈で耐久性に優れるため、商業ジムのような場所で長期間ハードに使用しても壊れにくく、高頻度の使用や高重量での反復にも耐えられるよう作られています。
デメリット
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重量と可搬性の低さ
重く大きなベンチであるため、位置の移動や角度変更時の持ち上げ動作に力を要します。移動用キャスターと持ち手が付属しますが、女性や小柄な人にとって取り回しは楽ではないでしょう。
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スペース占有と収納
フレームが大きくフットプリントも広いため、設置には他のベンチより床面積が必要です。垂直保管時の専有面積も大きくなります。
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価格が高い
北米製品に近いサイズ感と剛性を持つ製品であるため、価格もコンパクトなベンチより高くなります。
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オーバースペックになり得る
初心者や軽~中重量が中心のユーザーには、ここまでの剛性や本体サイズは必要ない場合があります。体格や使用重量に合わない場合、ベンチは持て余す事になりかねません。
こんな人にオススメ
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上級者・ヘビートレーニー:ベンチプレスやダンベルプレスで高重量を扱うなど、器具に最高レベルの安定性を求める経験豊富なトレーニー。重量級ベンチにより安心して自己記録更新に集中できます。
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リフターや競技志向の人:パワーリフティングやボディビル競技などで極限まで筋力を高めたい人。自宅でもジムクオリティの環境で追い込みたい場合に最適です。
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施設・業務用途:商業ジムやアスリート向け施設など不特定多数が使う環境に向きます。
ベンチ選びの際は、自身のトレーニング目的や扱う重量、スペースや予算に合わせて上記の特徴を比較検討し、自分にフィットするものを選んで下さい!