コンボラックの世界には長きにわたり"世界標準"や"ゴールドスタンダード"と呼ばれ続ける、一つの絶対的なモデルがあります。それがスウェーデンELEIKO(エレイコ)社のコンボラックです。
本ページでは、ELEIKOコンボラックの特徴やその圧倒的な信頼性について解説し、トレーニング器具に精通するホームジムニキこと木原さんによるレビュー動画も掲載しています。
コンボラック選びの参考に、ぜひご覧ください!
【コンボラックとは】
コンボラック(コンビネーションラック)とは、パワーリフティング競技での使用を前提に設計された、ベンチプレス台とスクワットラックが一体になった器具です。
"Squat Stand/Bench"や"パワーリフティング競技用ラック"といった呼ばれ方をする事もあり、『高さ調整ジャッキ』、『インラック機構』、『取り外し可能なスポッターアーム(セーフティ)』といった独特な機能が備わっています。
スクワットラック形態
コンボラックの主な機能
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ベンチプレス台からスクワットラックへの切り替え
コンボラックはシートユニットを工具無しで着脱でき、ベンチプレス台とスクワットラックを数分で切り替え可能です。
シートユニットの固定は数ヶ所のノブを手で締めるだけで簡単に行えます。
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高さ調整ジャッキ
コンボラックにはジャッキが付属しておりJ-カップ(バーベル受け)にバーベルを載せたままでも高さの調整が可能です。
使用者の体格にもよりますが400kgを超えるようなでバーベルが載った状態でも高さを調整できます。
パワーリフティング競技の他、ラックを複数人で使用する際にも便利な機能です。
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インラック機構
支柱を内側に倒す事が出来ます。
スクワットの際にJ-カップの幅を調整できますのでどんな手幅の選手でも安全にスクワットを行なえます。
角度の調整はバーベルが載った状態で行え、2本とも直立、片側インラック、両側インラックでバーベル受けの幅を細かく調整可能です。
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取り外し可能なスポッターアーム
スポッターアームは工具無しで着脱が可能です。
パワーリフティングの国際ルールではスクワットの際にスポッターアームを取り外す事が定められています。
スポッターアーム付け根の三角形の部分はフェイスガードと呼ばれ、ベンチプレスでバーベルが顔側に流れた時に顎や顔面の怪我を防止します。
【ELEIKOコンボラックの特徴】
ELEIKOコンボラックは長年パワーリフティングの国際大会で使用され続けており、国際的に最も人気と信頼性の高いコンボラックの世界標準となっています。
以下、ELEIKOコンボラックの特徴について解説していきます。
モダンなデザイン
スウェーデンでデザイン・設計から製造まで一貫して行われるELEIKOコンボラックはシンプルかつ洗練されたデザインが特徴です。
無駄を削ぎ落としたミニマルな美しさと、競技環境にふさわしいプロフェッショナルな印象を持っています。
サイズと剛性の両立
ELEIKOコンボラックの製品重量は115kgと、コンボラックの中では標準的な重さですが、パワーリフティング競技での過酷な使用に耐えうる極めて高い耐久性と剛性を確保しています。
これは高品質なスウェーデン鋼によるコンパクトでありながら強靭なフレーム構造と、長い経験に裏付けされたプロフェッショナルな設計技術によるものです。
インラック機構
コンボラックの肝と言えるのが支柱を内側に倒す『インラック』と呼ばれる機構です。高剛性・高耐久とインラック機構の両立は用意ではなく、安価なコンボラックでは耐久性の面で最大の弱点になる事が多いのもこの部分です。
ELEIKOコンボラックのインラック機構は独自の特許構造が使用されており、剛性・操作性・安全性といった全ての面で最も優れたものになっています。
世界大会での圧倒的な使用実績
ELEIKOのコンボラックはIPF(国際パワーリフティング連盟)の世界大会で長年100%の使用率を誇っており、パワーリフティングの世界大会では基本的にELEIKOのコンボラックが使用されます。
ELEIKOのコンボラックを導入する事はつまり、パワーリフティングの世界大会と同じ器具でトレーニングを行えるという事であり、この点は世界中の大部分のパワーリフティングジムにELEIKOのコンボラックが導入されている大きな理由となっています。
確実なIPF公認の継続
パワーリフティング用器具にはIPFによる公認制度があり、4年に一度公認の更新が行われます。
IPF公認はパワーリフティングの国際大会では必須となり、国内大会でもIPF公認の無いコンボラックが積極的に選ばれる事は基本的にありません。
パワーリフティング用器具のメーカーはELEIKOを除くと新興メーカーが多く入れ替わりが激しい為、2025年のIPF公認メーカーで20年前の2005年にもIPF公認であったのは世界でもELEIKOただ一社となっています。
製品として寿命の長いコンボラックを競技練習用に購入しても、ELEIKO以外のメーカーの製品は5年後10年後も公認品で有り続けているという保証はありません。
シート
ELEIKOコンボラックは現在Skaiクッションと呼ばれる使いやすく丈夫なシートパッドが使用されています。
競技用に適した幅と厚みがあり、ベンチプレスの際に適切なフォームを作りやすく、高重量を安全に挙上できます。
【コンボラックを一般向けジムに設置するメリット】
コンボラックはパワーリフティングジム以外ではあまり見かけない器具で、初めて知ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし一般向けジムであっても、下記のような理由からコンボラックを設置するメリットは十分にあります。
・コンボラックは究極のベンチプレス台
ベンチプレス競技の重量級トップ選手は300kgを超える重量でベンチプレスを行います。
そんなベンチプレス競技での使用を想定して作られているコンボラックは極限重量での安全性と使いやすさが考慮されており、細かく高さ調整可能なJ-カップ、大型でサポート力の高いシートパッド、フェイスガードの付いた一体型スポッターアーム、大型のスポッターデッキといった、ベンチプレスを高重量で安全に行う為に必要なあらゆる機能が付属しています。
つまり、コンボラック以上にベンチプレスを行いやすく安全性の高いベンチプレス台は存在しないと言っていいでしょう。
最も安全で最高にベンチプレスを行いやすい『究極のベンチプレス台』をお探しであれば、パワーリフティングジムでなくともコンボラックを選ぶのが最良の選択です。
・1台でベンチプレス台とスクワットラック兼用
コンボラックはシートユニットの着脱でベンチプレス台とスクワットラックを簡単に切り替えられる為、必要に応じて使い分けることができます。
・多人数で使用可能
コンボラックにはジャッキが付いておりバーベルを載せたままでもJ-カップの高さを自由に変えることができます。
そのため、体格の違う複数のトレーニーがこの1台のラックで一緒にトレーニングを行う事ができます。
・超大型選手でもバーベルスクワットを行える
身体が非常に大きく筋量も多いトレーニーはスクワットの際に手幅が広くなります。
コンボラックはインラック機構によりJ-カップの幅を狭める事ができる為、手幅の広いトレーニーであってもインラックしてJ-カップの外側を持つ事で安全にスクワットを行えます。
・ジムのパワーリフターが喜ぶ
パワーリフターはコンボラックが大好きなのでとても喜びます。
【ホームジムニキこと木原さんによるレビュー動画】